関節包や靭帯付着部で痛みを感じる
関節は、2個以上の骨とそれらを繋ぐ靭帯、関節を包む関節包でできています。
骨同士が接触する部分の表面には動きを滑らかにし、衝撃を和らげる関節軟骨が付きます。関節包の中には関節包の内面を覆う滑膜から分泌される滑液が入っています。
骨と骨の間にクッション材(膝の半月板など)が挟まっている関節もあります。
痛みを感じる神経は軟骨にはなく、関節包や靭帯の付着部などについています。
例えば足首を捻挫した場合、ひねった瞬間に痛みます。
これは関節包などが引き伸ばされたことを神経が感じた痛みで、長くは続きません。
その直後からじわじわと感じる痛みは、関節内で発痛物質が生じ、関節や周囲の組織が損傷することで始まる炎症によるものです。
さらにその後、じっとしていても痛い自発痛や、動くと痛む動作痛が生じるのは、炎症が進んで滑液が増え関節包の内圧が上がり(腫れた状態)痛みの神経を刺激するためです。
関節に痛みが出る外傷や病気
関節痛は、スポーツ中の捻挫などの外傷、トレーニングなどの過剰な負荷による障害や炎症、変形性関節症などの加齢による関節の劣化や機能低下などで起こります。
また、痛風、関節リウマチ、骨肉腫などでも関節に痛みが生じます。
スポーツ外傷・障害
スポーツ外傷・障害では、股関節痛や膝関節など下肢関節の痛みが生じることが多い。
膝の半月板損傷、靭帯損傷などが多いです。
変形性関節症
加齢や筋力低下などにより、関節の軟骨が傷ついたり炎症を起こしたり、骨が変形して痛みがでる。
股関節や膝関節に起こると歩行が困難になる。
変形の進行を遅らせたり予防できるものもあるので早期の相談、健康なときから正しい動作ができるための施術や練習をお勧めします。
関節は感覚器
関節包には神経終末(神経線維の末端)が多く存在し、関節包のねじれや緊張により、痛覚や固有感覚の情報を脳に提供しています。これにより、関節が曲がっているか、伸びているか、変な方向にねじれていないかといった感覚が、目で確認しなくてもわかるようになっています。
痛みをかばう姿勢や動作が続くと、誤った情報を記憶して正しい動作ができなくなります。結果、動きづらくなり関節包や靭帯に負担がかかることで、痛みや炎症による腫れの原因になります。
サルーテでは痛みを和らげる施術をおこない、関節に正しい動きをインプットし、お客様の体の使い方(仕事、スポーツなど)から痛みの再発を予防できる提案に取り組んでいます。